「ジャニーズ事務所を退所します」
その裏側に
「ジャニーズ事務所と契約を続けます」
と伝えている彼らがいる。
ジャニーズには、年に一度の契約更新がある。
彼らは毎年そこにYESを返して生きてきてくれて目の前にいる。
彼らにも当たり前のように契約継続を選んでいた時期があるだろう。
しかしながら、度重なる仲間の旅立ちの中でそんな当たり前がなくなったことだと思う。
彼らはグループだから、そんな居場所があることが心の支えや安心でもあり、仲間の頑張りという刺激でもあり、自分ひとりの力じゃ立ち向かえそうにないことにも立ち向かえる計り知れない期待値にもなることだろう。
しかしその反面、全部が全部自分の思うような方向には進めないといった足枷にもなるんだろう。
野心がある人が残れる世界に生きる彼ら。
「あれをやりたい!」「こうしたい!」が常に湧いてくるなかで、グループみんなで同じ方向を向き続けることの難しさ。
みんなの望む最終到着地点が同じだったとしても、どの道でどんなスピードで辿り着くのかについては、見えている道は三者三様ある。
グループである本人たちですら同じは難しい
選んだ道を歩いてる時はわからない。
その先に望んだ未来が繋がっているのかも。
でも終わりが来ること、時間のスピードは平等だ。
だから人は選ぶ。
「変わること」はたしかにエネルギーを要することが明白なため、自分で選びとったように見えるしそっちに目がいってしまうけれど、「変わらない」という選択もまた同じく相当なエネルギーが必要になる。
「変わらない」を選んだんだ!と思うときは、「変わる」選択肢が隣に大きく聳え立つ時。
きっと多くの迷いも不安もある。
年に2000人しか叶えられない夢を叶えて、夢だった世界に生きる権利を得た私が、決意を持って転職をしてわかることがある。
常に人は何かを選んでいる。
人生は自由なのだ。だから選ぶことができた。
だからこそ私はその中で「ジャニーズ事務所にいること」を選び続けてくれている子たちへのありがたみを、私は忘れずに生きていたいなと思う。
人生なんてずっと不安なものなのだ。
だから勉強する。
だから夢というゴールを描く。
だから選び続けて生きていく。
この先もジャニーの選んだ子たちが、どうかステキな世界を作ってくれますように。
どんな場所であってもいつか綺麗な花を咲かせてくれることを祈って仲間の背中を見送って、ジャニーズであることを選び続ける大倉くんの幸せな人生に願いを込めて。